今週はスプリンターズSを予想する。
中山1200mで行われるG1だ。
全馬指数・前提条件
- 出走馬16頭の指数を算出した。近4走指数1位はシュネルマイスターで82。
- 優勝想定ラインは81と設定する。G1としては平均レベル。
- Cコース4日目/4日。開催9日目/9日。
- 近4走逃げ経験あり1/16頭。近4走中2度以上先行(1角3番手以内)4/16頭。
- 中山開催の最終週。Cコース替わり初週だった先週は極めて内有利の馬場だった。時計は平均的。
- 逃げ先行馬も少なく、ペースは落ち着くことが想定されるため、先行できることが望ましい。
JRA芝近4走最大指数
1位 シュネルマイスター 82
2位 メイケイエール 81
3位 ダイアトニック 80
3位 テイエムスパーダ 80
5位 トゥラヴェスーラ 79
6位 ナランフレグ 78
6位 ヴェントヴォーチェ 78
8位 ナムラクレア 77
8位 エイティーンガール 77
8位 ジャンダルム 77
8位 ウインマーベル 77
12位 タイセイビジョン 76
12位 ファストフォース 76
14位 マリアズハート 75
14位 メイショウミモザ 75
16位 ラヴィングアンサー 70
シュネルマイスター82
近4走指数ベストは3走前のマイルCSで82。
近4走指数は81→82→海外→79。
4走前の毎日王冠では斤量2kg増の56kgに対応し指数81とベスト更新。
3走前のマイルCSでも指数82とベスト更新。斤量は56kg。
2走前のドバイターフでは指数は出していないが8着と力負け。
前走の安田記念では指数79。斤量58kgを背負い、直線では前が壁になったことを考慮したら十分高指数。
さて今回だが、状態は平凡。指数80程度を想定し3番手評価とする。1200mへの対応や前残りの場合差し遅れるリスクなどはあり、能力は最上位だが3番手評価までとした。
メイケイエール81
近4走指数ベストは前走のセントウルSで81。
近4走指数は76→76→77→77→81。
4走前のシルクロードSは指数76と好走。
3走前の高松宮記念では状態良化分もあり指数77とベスト更新。やや引っかかってはいたものの、折り合いはそこまで悪くはなかった。また、終始外を回して脚を余しており指数以上に強い内容とも言えるか。斤量は55kg。
2走前の京王杯では指数77とベストタイ。距離延長で折り合いを欠いたがそれでも高い能力を示した。斤量は54kg。
前走のセントウルSでは休み明けで成長分もあり指数81とベスト更新。
さて今回だが、前走を叩き状態は抜群。位置も取れるし、前走並みの指数81程度を想定し本命とする。
ダイアトニック80
指数ベストは3走前の阪急杯で80。
近4走指数は75→80→71→74。
4走前の京都金杯は指数75と好走。長期休養明け2戦目で立て直しに成功した。また内側の馬群の捌く好騎乗だった。
3走前の阪急杯では状態抜群でさらに上積みがあり、得意とする距離1400mへの距離短縮もあり、指数80とベスト更新。内先行有利の高速馬場を最内でロスなく完璧なコース取りであり恵まれたか。
2走前の高松宮記念では状態落ちもあり指数71と落とした。入れ込みも激しかったし度外視でいい。
前走の安田記念では指数74と低値も折り合いを欠いていたため度外視で良い。
さて今回だが、状態は良くない。最大で指数75程度を想定し消しとする。
テイエムスパーダ80
近4走指数ベストは2走前のCBC賞で80。
近4走指数は60→68→80→73。
3走前の皆生特別では指数68とベスト更新。斤量は52kg。
2走前のCBC賞では開幕週で超高速馬場であり斤量48kgと極めて恵まれた恩恵が極めて大きい。1分5秒8というタイムはこの斤量でないと無理だろう。また、開幕週で先行有利な馬場で、逃げて展開利を受けた恩恵も大きかった。
前走の北九州記念では斤量51kgを背負い指数73と平凡。
さて今回だが、状態は前走と比べても良くない。斤量もさらに2kg増えて53kgとなるし、好走は難しい。指数70程度を想定し消しとする。
トゥラヴェスーラ79
近4走指数ベストは2走前の阪急杯で79。
近4走指数は78→78→79→76。
4走前の高松宮記念では指数78とベストを大幅更新。G1で4着と大健闘だった。
3走前の京王杯SCでも指数78と引き続き好走。
2走前の阪急杯では9ヶ月の休み明けだが追い切りの動きは良好。馬体重プラス22kgと大幅増ではあったが指数79とベスト更新。7歳にして成長分とは思えないが、状態は良かったのだろう。とは言え、内先行有利レースを最内でロスなく運び、完璧なコース取りであり展開面で恵まれてはいる。斤量は56kg。
前走の高松宮記念ではやや状態落ち。内を捌く完璧な騎乗だったが指数は76とまずまず。
さて今回だが、状態面はそこそこ。最大で指数78程度を想定し消しとする。後方から脚を余すリスクも大きいか。
ナランフレグ78
近4走指数ベストは3走前のオーシャンSで78。
近4走指数は75→78→77→77。
4走前のシルクロードSは指数75と好走。
3走前のオーシャンSでは指数78とベスト更新。この馬以外は前目で決まったレースを強引に追い込んでおり、脚を余しての結果であり指数以上に評価できる。
2走前の高松宮記念も指数77と好走しG1を制覇した。ただ内を上手く捌いた好騎乗もあった。
前走の安田記念も指数77と好走し近走は安定傾向だ。
さて今回だが、状態面は特に変わり身はなし。近走並みの指数77程度を想定し消しとする。後方からの差し競馬で展開的にも厳しいのではないか。
ヴェントヴォーチェ78
近4走指数ベストは前走のキーンランドCで78。
近4走指数は76→72→68→78。
4走前の春雷Sで本格化したか、指数76とベスト大幅更新。勝ち時計も1分6秒8と極めて優秀。
3走前の函館SSでは指数72と平凡。追い切りが軽かったし、スタートで出遅れた影響もあった。
2走前のアイビスSDでは直線詰まったこともあり、指数68と低値だが度外視で良い。
前走のキーンランドCでは指数78とベスト更新。内枠が悪い馬場だったが、ガラ空きになった内の経済コースをロスなく回った高騎乗だった。ただし内が悪いマイナスとコースロスのないプラスで評価が難しいレース。
さて今回だが、状態は平凡。最大で前走並みの指数78程度を想定し消しとする。揉まれ弱い馬なので外枠は良かった。
ナムラクレア77
近4走指数ベストは2走前の函館SSと前走の北九州記念で77。
近4走指数は71→73→77→77。
4走前のFレビューでは指数71とベスト更新。
3走前の桜花賞でも指数73とベスト更新で3着と好走した。
2走前の函館SSでは斤量50kgの恩恵が大きかった。距離短縮にも対応し、指数77とベスト更新。
前走の北九州記念では斤量3kg増の53kgに対応し指数77と好走。さらに後方から差し遅れて脚を余しており能力は指数以上。
さて今回だが、状態は前走に引き続き。斤量は前走と据え置きの53kg。脚を使い切れれば勝ち負けだろう。指数80程度を想定し対抗評価とする。
エイティーンガール77
近4走指数ベストは4走前の京阪杯で77。
近4走指数は77→70→75→74。
生涯ベストは12走前のキーンランドCで指数79。得意の極悪馬場や差し有利な展開も味方した。勝ち時計は1分10秒6と極めて時計のかかる馬場にも恵まれた。
4走前の京阪杯では、勝ち時計1分8秒8と時計がかかるレースで指数77と好走した。
3走前の阪急杯では指数70と低値。内先行有利レースを最後方から運んでおり、高速時計にも対応できず度外視で良い。
2走前の高松宮記念では勝ち時計1分8秒3とそこそこ時計のかかるレースで指数75とまずまず。後方から脚を余しており能力的にはもう少し上か。
前走のキーンランドCでは指数74。後方から脚を余しており能力は指数以上。
さて今回だが、状態は悪い。後方から差し遅れる可能性も高く、最大で指数75程度を想定し消しとする。
ジャンダルム77
近4走指数ベストは3走前のオーシャンSで77。
近4走指数は66→77→73→58。
4走前のシルクロードSは指数66と落としたが、休み明けで完調手前。前走から3ヶ月以上のレース間隔が空いているが、3ヶ月以上の間隔では(0,0,0,5)と結果が出ていない。斤量57.5kgも厳しかった。さらに先行馬が崩れる展開に対して、出遅れてからリカバリーして2番手につけては流れ的にも厳しかった。完全に度外視で良い。
3走前のオーシャンSでは叩き2戦目で状態は良化。斤量56kgもあり指数77と好走した。
2走前の高松宮記念では指数73と平凡。斤量は57kg。
前走の北九州記念は指数58と落としたが、休み明けかつ斤量58kgを背負っており度外視で良い。
さて今回だが、前走を叩いて状態良好。それでも指数77程度を想定し消しとする。
ウインマーベル77
近4走指数ベストは前走のキーンランドCで指数77。
近4走指数は58→71→72→77。
3走前の橘Sで指数71とベスト更新。
2走前の葵Sでも指数72と微増だがベスト更新。斤量は57kg。
前走のキーンランドCでは指数77とベスト大幅更新。斤量54kgの恩恵を受けて伸ばした。また馬場の悪い内がガラ空きになって、その内をロスなく走った好騎乗も合った。ただし内が悪いマイナスとコースロスのないプラスで評価が難しいレース。
さて今回だが、状態は平凡で特に変わり身なし。最大で前走並みの指数77程度を想定し消しとする。
タイセイビジョン76
近4走指数ベストは前走の北九州記念で76。
近4走指数は71→71→74→76。
6走前の京阪杯と5走前の阪神Cで指数76と生涯ベストタイ。いずれも差し優勢レースに恵まれていた。
4走前の阪急杯では指数71と平凡。
3走前の春雷Sでは後方から差し遅れて指数71と平凡。
2走前のCBC賞では完調手前には見えたが指数74と好走。高速馬場への適性の高さを示した。ただし最内の経済コースをロスなく走った恩恵も非常に大きい。
前走の北九州記念では状態良好で指数76とベストタイ。ただし最内の経済コースをロスなく回っており恵まれていた。
さて今回だが、状態は平凡。最大で指数76程度を想定し消しとする。
ファストフォース76
近4走指数ベストは前走のセントウルSで76。
近4走指数は75→64→72→76。
10走前のCBC賞では指数76と生涯ベストタイ。ただし斤量52kgと先行有利レースに恵まれた。さらに1分6秒0のレコードレースに適性もあった。
4走前の高松宮記念では指数75と好走。
3走前のCBC賞では指数64と力負け。完調手前であり度外視で良い。
2走前の北九州記念では指数72と平凡。
前走のセントウルSでは指数76とベストタイ。斤量は56kgであり実質ベストと言って良い。勝ち時計1分6秒2の高速時計に適性も合っていた。
さて今回だが、状態は良くない。最大で指数75程度を想定し消しとする。
マリアズハート75
近4走指数ベストは2走前の韋駄天Sで75。
近4走指数は74→ダート→75→70。
4走前のオーシャンSでは内を裁く好騎乗もあり指数74とベスト更新。
3走前はダートを使った。
2走前の韋駄天Sでは大外枠の利も活かして指数75とベスト更新。斤量は54kg。
前走のアイビスSDでは指数70と落とした。ただし内枠であり度外視で良い。
さて今回だが、状態は平凡。最大で指数73程度を想定し消しとする。
メイショウミモザ75
近4走指数ベストは4走前の阪神牝馬Sで75。
近4走指数は75→63→66→67。
4走前の阪神牝馬Sでは斤量54kgで指数75とベスト更新。阪神牝馬Sは上がり33秒台の瞬発力勝負であり、このようなレースを得意としていると言っていいか。
3走前のヴィクトリアマイルは指数63と大きく落とした。
2走前のクイーンSは指数66と落とした。
前走のキーンランドCでは状態も良くなく、指数67と低値。時計のかかる馬場も合わなかった。
さて今回だが、状態は平凡。阪神牝馬Sの再現性もなく、最大で指数70程度を想定し消しとする。
ラヴィングアンサー70
近4走指数ベストは3走前の北九州短距離Sで70。
近4走指数は69→70→67→68。
生涯ベストは7走前のスプリンターズSで74。
近4走はいずれも指数70以下の低値続きだ。流石に8歳になってピークは過ぎているか。
さて今回だが、状態は悪い。近走並みの指数70程度を想定し消しとする。
まとめ
◎メイケイエール 想定指数81
○ナムラクレア 想定指数80
▲シュネルマイスター 想定指数80
能力上位で状態も抜群のメイケイエールを本命とする。ある程度前に位置も取れるし、安定感も抜群であり死角はないか。相当な不利などがなければまず負けない。
続いて、能力上位のナムラクレア、シュネルマイスターを評価した。ナムラクレアは前走下手に乗っており、脚を余さず使い切れればG1級の能力は持っている。3歳牝馬で53kgというのも良い。シュネルマイスターは能力は最上位だが状態は完調ではないし、距離短縮への対応、後方から差し遅れるリスクなども考慮し3番手評価とした。
あとは、当日の馬場、馬体重、オッズ等を見て結論を出す。最終予想（印と買い目1500円分）は、Twitter＠K16005で公開する。
