【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2022大阪杯G1 全馬指数

今週は大阪杯を予想する。

阪神2000mで行われるG1だ。

 

全馬指数・前提条件

  • 出走馬16頭の指数を算出した。近4走指数1位はエフフォーリアで84。
  • 優勝想定ラインは83と設定する。G1としてもハイレベル。
  • Aコース16日目/16日。連続開催16日目/24日。
  • 近4走逃げ経験あり3/16頭。近4走中2度以上先行(1角3番手以内)5/16頭。
  • 長いこと続いたAコースも最終週となる。馬場は高速馬場だった開幕当初よりは時計がかかるようになってきたが、それほど荒れているわけでもなく、内外はほぼフラット。時計も平均的には出る。
  • ジャックドールが早いペースで引っ張るだろうし、割と消耗戦のような流れになりそう。トップスピードと言うよりも持続力、スタミナが必要なレースか。
  • 結局はジャックドールがタイムトライアル戦のような展開に持ち込んで逃げ切るか、エフフォーリアが捉えられるかの一騎打ちになるか。他馬が一矢報いるとすれば、ジャックドールが潰れて前が止まり、後方から漁夫の利的に好走できるパターンぐらいか。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 エフフォーリア    84

2位 ジャックドール    82

3位 アカイイト      79

3位 ウインマリリン    79

5位 ヒシイグアス     76

5位 レイパパレ      78

5位 ポタジェ       78

5位 キングオブコージ   78

9位 アリーヴォ      77

9位 マカヒキ       77

9位 レッドジェネシス   77

12位 ヒュミドール      76

12位 アフリカンゴールド   76

12位 ステラリア       76

12位 ショウナンバルディ   76

16位 スカーフェイス     73

 

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エフフォーリア84

近4走指数ベストは2走前の天皇賞・秋と前走の有馬記念で84。

近4走指数は78→78→84→84。

4走前の皐月賞では指数78とベストを大幅更新しまずはクラシック1冠。

3走前のダービーは勝ち馬シャフリヤールが別格の強さで2着となったが、指数78は安定してハイレベルである。

2走前の天皇賞・秋では成長分と斤量56kgに恵まれたことで指数84とベスト大幅更新。

前走の有馬記念も斤量55kgと恵まれてはいるが、指数84と引き続き好走。

指数84はG1としても破格であり昨年1年間の全レースの中で5位。さらに、指数84以上を1年間で2度マークしたのはエフフォーリアのみで、中距離なら現役最強クラスと言っていい(詳しくは下記記事参照)。指数84の2戦は3歳で斤量に恵まれたため、斤量57kgとなる今回が試金石ではあるが、それでもここでは最上位で当然勝ち負けだ。

さて今回だが、状態は平凡で特に変わり身はなし。斤量も57kgを背負うのでベスト更新はなかなか難しいだろうが、能力上位であり指数83程度を想定し本命とする。前目につけてジャックドールは早めに潰しに行くだろうし、死角がないのではないか。

keibashisuu.hateblo.jp

 

ジャックドール82

近4走指数ベストは前走の金鯱賞で82

近4走指数は68→75→76→82。

4走前の浜名湖特別は指数68。指数は低値も相手関係的に全てを出す必要はないということ。直線流して余力残しでの完勝。

3走前のウェルカムSでは指数75とベスト更新。単騎の楽逃げではあったが直線でも余力を残しており、まだ底を見せていない。3勝クラスとしては破格の指数だ。

2走前の白富士Sでは指数76とベスト更新で4連勝を決めた。こちらも余力残しでまだ底を見せていない。

前走の金鯱賞では相手強化で一気に指数82とベスト更新。それでいて後続には影も踏ませぬ完勝でさらに最後は流しており強さの底は見せていない。斤量は56kgと恵まれてはいて、今回1kg増の57kgを背負うが、それでもここでは能力最上位で当然勝ち負けだ。

さて今回だが、状態は平凡で特に変わり身はなし。あとはまだ底を見せていない中、相手強化でどれだけのパフォーマンスを引き出すか。現状、最大能力は不明だが、エフフォーリア並みの指数83程度を想定し対抗評価とする。若干懸念が残る点としてはここのところ意図して左回りを使っており、右回りのパフォーマンスが測れていない点ぐらいか。

 

アカイイト79

近4走指数ベストは3走前のエリザベス女王杯で79。

近4走指数は71→79→73→76。

4走前の府中牝馬Sでは指数71と平凡。出遅れて後方からとなり差し遅れており、展開が向けばまだ上昇可能。

3走前のエリザベス女王杯では状態抜群であり斤量2kg増の56kgを背負いながら指数79とベスト更新。ただし差し優勢レースで展開には恵まれていた。

2走前の有馬記念は指数73と落とした。やや外を回すロスもあった。

前走の金鯱賞では指数76と好走。フラットな展開ではこの程度が現状の能力か。斤量は55kg。

さて今回だが、状態は良好で前走以上。指数78程度に伸ばすと想定し抑え評価とする。

 

ウインマリリン79

近4走指数ベストは4走前の日経賞と2走前のオールカマーで79。

近4走指数は79→73→79→53。

4走前の日経賞では追い切り抜群で上積みがあり指数79とベストを更新した。斤量53kgにも恵まれていた。

3走前の天皇賞・春は斤量56kgに対応できず指数73と落としたが、距離も長く度外視で良い。ハイレベルなレースで5着とよく頑張っている。

2走前のオールカマーでは休み明けで状態は良好。内有利馬場にも恵まれ指数79とベストタイ。斤量55kgを考慮したら実質ベスト指数と言って良い。

前走のエリザベス女王杯は指数53と落とした。オールカマー反動で状態は悪かったし、外差し優勢レースを先行しており展開も合わなかったため度外視でいい。

さて今回だが、状態は平凡。指数79を出した2戦はいずれも斤量や展開に恵まれていて再現性はなく、現状フラットな展開では指数77程度と想定し消しとする。

 

ヒシイグアス78

近4走指数ベストは3走前の中山記念で78。

近4走指数は76→78→75→海外。

4走前の中山金杯では指数76とベスト更新も斤量54kgと恵まれていた。

3走前の中山記念では斤量2kg増の56kgに対応し指数78とベスト更新。

2走前の天皇賞・秋では斤量2kg増の58kgで指数75と好走した。

前走の香港Cではラヴズオンリーユーの2着と好走。外を回してかなりロスはあったし、着順以上に強い内容だった。海外競馬なので指数は出していないが、相手関係から指数80近くは出ていたのではないか。

さて今回だが、状態は平凡。現状は指数78程度を想定し抑え評価とする。

 

レイパパレ78

近4走指数ベストは前走の金鯱賞で78。

近4走指数は75→74→海外→78。

生涯ベストは6走前の大阪杯で指数86。斤量2kg増の55kgに対応して破格の指数を叩き出し無敗の大阪杯馬となった。59.8-61.8の前傾ラップを逃げきっており、マイペースを刻んだとは言え強い内容だった。とは言え、大阪杯は全馬の末脚が削がれる極悪馬場×マイペースの単騎逃げということ再現性が薄い。馬場が悪く折り合いがついたのも好走要因だろう。

4走前のオールカマーでは指数75と力負け。

3走前のエリザベス女王杯では指数74と低値。近走と比べてもかなり折り合いを欠いていたし、差し優勢レースを先行したこともあるし度外視で良い。

2走前の香港Cでは指数は算出していないが、相手関係から見て指数75程度か。折り合いがついた点は評価できる。

前走の金鯱賞では指数78と好走。控えて折り合いがついて能力を発揮できた。フラットな展開で力を出し切れればこの程度が現状の能力か。斤量56kgを背負った割にはそこそこな指数で走れている。

さて今回だが、状態は良好であり、斤量も前走から1kg減る。指数79程度に伸ばすと想定し抑え評価とする。

 

ポタジェ78

近4走指数ベストは4走前の毎日王冠で78。

近4走指数は78→75→74→76。

4走前の毎日王冠では指数78とベストを更新。瞬発力戦でトップスピード不足に泣いたが、相手強化の中3着と好走した。斤量は56kg。

3走前の天皇賞・秋では指数75と落としたが、斤量58kgを考慮したら十分高指数だ。

2走前のAJCCでは指数74と落とした。斤量56kgを考えたら物足りない。初の距離2200mが長かったか。また、コーナーで手応えが悪く、直線に入ってからは伸びているので右回りに対応できなかったか。前走のAJCCまで古馬重賞では左回りを使い続けて好走してきたことからもベストは左回りか。

前走の金鯱賞では指数76と好走。後方から脚を余しており、展開がフラットならもう少し指数は出ていたか。斤量は56kg。

さて今回だが、状態は平凡で変わり身なし。近走並みの指数76程度までを想定し消しとする。

 

キングオブコージ77

指数ベストは前走のAJCCで78。

近4走指数は77→69→73→78。

4走前の京都大賞典では相手強化で連勝は止まったが、斤量3kg増の57kgに対応し指数77とベストを更新し能力を示した。

3走前のオールカマー骨折による長期休み明け。指数69と低値だが、完調手前のため度外視で良い。

2走前の中日新聞杯は指数73と力負け。叩き2戦目で状態は上向いてはいたが、まだまだ完調ではなかった。また外枠から無理に位置を取りに行った影響もあるか。

前走のAJCCでは叩き3戦目でさらに状態は良化し、外差し優勢馬場で展開利も大きく指数78とベスト更新。ベスト更新は展開利の影響が大きいと思うが、骨折による休養明けからの立て直し自体には成功したか。

さて今回だが、状態は平凡。展開が向いた前走の再現性はなく、指数75程度に落とすと想定し消しとする。

 

アリーヴォ77

近4走指数ベストは前走の小倉大賞典で77。

近4走指数は66→70→70→77。

4走前の柳川特別は指数66、3走前の菊花賞でも指数70といずれもベスト更新で、ここまで上昇傾向。

2走前の壇ノ浦Sでは指数70と据え置き。

前走の小倉大賞典では指数77とベスト大幅更新。斤量54kgに恵まれたし、外枠から馬場の良い外を追走できたことも好騎乗だった。また小倉競馬場は5戦5勝と得意にしていたこともあり、今回阪神2000mで再現性は薄い。

さて今回だが、状態は変わり身なし。前走は得意の小倉で展開もあっており再現性はなく、今回斤量57kgを背負うこともあり、指数72程度に落とすと想定し消しとする。

 

マカヒキ77

近4走指数ベストは3走前の京都大賞典で77。

近4走指数は64→77→67→62。

生涯ベストは2016年日本ダービーで指数80。結果的にここがピークだが、結果として息は長く活躍を続けている。

4走前の天皇賞・春でも指数64と力負けだ。ハイペースで極端にスタミナを問われた特殊レースであり度外視でいい。

3走前の京都大賞典では指数77と近走ではベストパフォーマンス。指数ベストのダービーから時は経ったがまだG2級の能力を維持していることを示した。ここが現時点の能力か。

2走前のJCでは指数67と力負け。

前走の京都記念は指数62と力負け。

3走前を見る限りまだ重賞での好走できる能力は持っていたが、近2走の力負けを見る限り、京都大賞典が最後の輝きだったか。

さて今回だが、状態は平凡であり、近走並みの指数70程度を想定し消しとする。

 

レッドジェネシス77

近4走指数ベストは3走前の神戸新聞杯で77。

近4走指数は74→67→77→65→57。

4走前のダービーでは指数67と落とした。最後方ポツンでレースに参加できておらず、道中リカバリーで脚を使い直線は余力なし。度外視で良い。

3走前の神戸新聞杯では指数77とベスト更新。ただし不良馬場であり再現性は不明。

2走前の菊花賞は指数65と低値。ただし最後方から差し遅れたことや、距離3000mが長かったことも考えられるし度外視でも良いか。当日の入れ込みも激しかった。

前走の京都記念は指数57と大敗。ダッシュが付かず後方からとなりスローの前残りでレースに参加できなかった。さらに道中捲りを仕掛けたが、ちょうどペースが上がったタイミングであり、結果的に捲りきれずにただ消耗しただけとなった。騎乗ミスでもあり度外視で良いが、それでも負け過ぎか。近走は参考外のレース続きで現状の能力が測れていない。

さて今回だが、特に変わり身はなく、近走並みの指数70以下を想定し消しとする。

 

ヒュミドール76

近4走指数ベストは4走前の小倉記念で76。

近4走指数は76→69→74→67。

4走前の小倉記念では指数76とベスト更新。差し優勢レースで展開利が大きい。一緒に後方から突っ込んできたモズナガレボシもその後は低値続きだし、このレースは再現性なし。

3走前の京都大賞典では指数69と落とした。距離延長かつ極めて上がりのかかるタフなレースを苦にしたか。また影響は小さいが直線で一瞬進路が狭くなったようにも見えた。馬体重も減らしており調整失敗とも言えるか。

2走前の福島記念では指数74と好走。

前走の中山記念は指数67と低値。パンサラッサが異常なハイペースで残す特殊レースを後方から運びレースに参加できていなかったため度外視で良いか。また1800mはやや忙しいように見えた。

さて今回だが、特に変わり身はなく、最大で指数75程度を想定し消しとする。

 

アフリカンゴールド76

近4走指数ベストは前走の京都記念で76。

近4走指数は65→75→70→76。

4走前のオクトーバーSは指数65と低値。

3走前の中日新聞杯では指数75とベストタイ。とは言え、前付けし先行有利の展開に恵まれたレース。位置取りだけで決まったレースで能力で好走したとは言えない。斤量54kgにも恵まれていたし、再現性は薄い。

2走前の日経新春杯ではフラットな展開で指数70と平凡。

前走の京都記念では中日新聞杯から斤量2kg増の56kgに対応し指数76とベスト更新。逃げ馬不在でスローペースの前残り戦となり、楽逃げで展開に恵まれており再現性は薄い。それでも同じく展開利を受けた中日新聞杯を比べて能力自体も上昇しているか。

近走は好走時は展開利の影響が大きく、フラットな展開では力負けが続いている。

さて今回だが、特に変わり身はなく、最大で指数72程度を想定し消しとする。ジャックドールが引っ張るだろうし楽な展開にはならず、好走時の再現性はない。

 

ステラリア76

近4走指数ベストは2走前のエリザベス女王杯で76。

近4走指数は61→71→76→70。

4走前のオークスでは指数61と落としたが外差し優勢レースを2番手追走しており度外視で良い。

3走前の秋華賞では休みを挟んで成長分があり指数71とベスト更新。

2走前のエリザベス女王杯では指数76とベスト更新。斤量54kgや外差し優勢レースで展開に恵まれた恩恵も大きい。

前走の金鯱賞は斤量54kg据え置きも、展開はフラットで指数は70と落とした。やや外を回したロスはあるものの、ほぼ能力は出し切れたの結果か。

エリザベス女王杯は展開利の影響が大きく、現状は秋華賞金鯱賞の指数70〜71程度。

さて今回だが、特に変わり身はなく、指数73程度を想定し消しとする。

 

ショウナンバルディ76

近4走指数ベストは3走前の中日新聞杯で76。

近4走指数は69→76→61→74。

4走前のケフェウスSは指数69低値だが、これまでで最短の中2週も影響したか。また控えて折り合いもついておらず度外視で良い。

3走前の中日新聞杯ではスローペースで楽逃げを決め、先行有利レースを押し切った。指数76とベスト更新だが、展開利が大きく再現性は薄い。斤量は55kgと恵まれた。

2走前の日経新春杯では斤量2kg増の57kgやフラットな展開だったこともあり、指数61と力負け。

前走の金鯱賞では指数74とそこそこ好走。最内をロスなく立ち回った好騎乗もあるが、斤量56kgとフラットな展開を考慮したら実質ベストと言っていいか。

さて今回だが、特に変わり身はなく、指数72程度を想定し消しとする。ジャックドールが引っ張るだろうし楽な展開にはならず、好走時の再現性はない。

 

スカーフェイス73

近4走指数ベストは2走前の中山金杯で73。

近4走指数は70→72→73→72。

4走前の岸和田Sを3勝クラスの平均的な指数70で勝利しOP入り。斤量は54kgと恵まれていた。

3走前のチャレンジCでは斤量2kg増の56kgを背負ったが指数72とベスト更新。上がり最速で鋭い末脚を見せており、後方から差し遅れたことを考慮しても好走と言える。

2走前の中山金杯では指数73とベスト更新。斤量54kgと恵まれたが、後方から大外をぶん回して地力でねじ伏せる競馬で指数以上に強い内容だった。後方から差し遅れることが多いので展開の助けがいる馬だが、前走は自ら形を作れたという点でも評価できる。ロスなく進んでいたらもう少し指数は出ていたか。

前走の小倉大賞典では指数72と平凡。状態は良化していたが、後方から差し遅れて脚を余しており度外視で良い。斤量は55kg。

さて今回だが、特に変わり身はなく指数70程度を想定し消しとする。

 

まとめ

◎エフフォーリア 想定指数83

○ジャックドール 想定指数83

△レイパパレ   想定指数79

アカイイト   想定指数78

△ヒシイグアス  想定指数78

 

色々分析を書いたが、結局はエフフォーリア、ジャックドールの2強から入る。状態は決してベストとは思えないが、指数はこの2頭が圧倒的に抜けており、そこそこの状態でも勝ち負けかだろう。どちらかと言えば、堅実なのはエフフォーリア。ジャックドールは久しぶりの右回りが若干気になるが、そもそも能力の底を見せておらず、エフフォーリアすら寄せ付けない可能性もありうるため、甲乙はつけ難い。

馬連1点でも良いが、それではオッズが付かないので、3着を絡めるとしたら、今の所はレイパパレを有力視している。あとは、アカイイト、ヒシイグアスら能力上位馬を3着候補として見ている。

あとは、当日の馬場、馬体重、オッズ等を見て結論を出す。最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。

 

ダービー卿CTの指数はこちらから。

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