今週は鳴尾記念を予想する。
中京2000mで行われる別定G3だ。
全馬指数・前提条件
- 出走馬10頭の指数を算出した。近4走指数1位はサンレイポケットで78。
- 優勝想定ラインは76と設定する。別定G3としては平均レベル。
- Aコース1日目/8日。連続開催1日目/12日。
- 近4走逃げ経験あり2/10頭。近4走中2度以上先行(1角3番手以内)3/10頭。
- 今週が開幕週。当日の馬場を見てから判断するが、開幕週なので前残りの可能性が高いか。
- また、少頭数かつ逃げ先行馬も少なく、スローペース想定。馬場を含めて考えても前残り濃厚か。昨年の鳴尾記念も極端な前残りだったが、今年も同様になる可能性がある。昨年レベルのスローペースなら、能力関係なく位置取りだけで決まる可能性も大いにある。
JRA芝近4走最大指数
1位 サンレイポケット 78
2位 ヴェルトライゼンデ 76
2位 ショウナンバルディ 76
4位 ジェラルディーナ 74
4位 ヤシャマル 74
4位 カイザーバローズ 74
4位 ギベオン 74
8位 パトリック 71
9位 キングオブドラゴン 70
9位 アドマイヤジャスタ 70
サンレイポケット78
近4走指数ベストは4走前の天皇賞・秋と3走前のJCで78。
近4走指数は78→78→74→73。
4走前の天皇賞・秋も得意の綺麗な良馬場で指数78とベスト更新。斤量58kgを背負ってのベスト更新であり、ここがベストパフォーマンスである。インベタでロスなく回した好騎乗もあた。
3走前のJCは引き続き指数78と好走。天皇賞・秋に比べたら僅かに馬場は荒れ気味だったが、斤量1kg減の57kgもあり指数は維持。
2走前の京都記念は状態落ちで指数74と落とした。また残り1Fで進路を切り替えるために少し減速しており、最後まで伸びるも脚を余した。指数は落としているが度外視で良い。
前走の金鯱賞は伸び平凡だったが、後方からレースに参加できなかったし、度外視は可能。
さて今回だが、展開を考えたら近2走のように差し遅れて脚を余す可能性が高いか。能力は最上位だが展開面で評価を落として近2走並みの指数74程度を想定し抑え評価とする。
ヴェルトライゼンデ76
近4走指数ベストは前走のAJCCで76。
近4走指数は70→73→67→76。
4走前のダービーでは指数70と平凡。
3走前の神戸新聞杯では指数73とベストを更新した。
2走前の菊花賞では指数67と落とした。距離が長かったか。
前走のAJCCでは指数76とベスト更新。ここまで指数を順調に伸ばせていた。
その後、屈腱炎で1年4ヶ月休養になり、今回が久しぶりのレース。
さて今回だが、追い切りの動きは普通だったが、久しぶりのレースで好走可能かどうかは不明。後方から運ぶタイプであり、今回の展開的に脚を余す可能性もあり、最大で指数74程度を想定し抑え評価とする。
ショウナンバルディ76
近4走指数ベストは4走前の中日新聞杯で76。
近4走指数は76→61→74→70。
4走前の中日新聞杯ではスローペースで楽逃げを決め、先行有利レースを押し切った。指数76とベスト更新だが、展開利が大きく再現性は薄い。斤量は55kgと恵まれた。
3走前の日経新春杯では斤量2kg増の57kgやフラットな展開だったこともあり、指数61と力負け。
2走前の金鯱賞では指数74とそこそこ好走。最内をロスなく立ち回った好騎乗もあるが、斤量56kgとフラットな展開を考慮したら実質ベストと言っていいか。
前走の大阪杯では指数70と力負け。
さて今回だが、特に変わり身はなく指数73程度を想定し消しとする。
ジェラルディーナ74
近4走指数ベストは2走前の京都記念で74。
近4走指数は72→72→74→72。
4走前の西宮Sで指数72とベストを更新。条件戦3連勝で3勝クラスを勝利しOP入りを決めた。斤量は53kg。
3走前のチャレンジCでは指数72と変わらず。斤量は53kg。
2走前の京都記念では指数74とベスト更新。先行有利レースを後方から差し遅れて脚を余しており能力の全てを出し切れたわけではない。斤量は53kg。
前走の阪神牝馬Sでは指数72と平凡も後方から脚を余しており能力的にまだ上はある。斤量は54kg。
さて今回だが、状態は特に変わり身なし。差し遅れなければ能力は十分だが、今回もスロー濃厚の展開的に後方から脚を余す可能性がある。最大で2走前並みの指数74程度を想定し抑え評価とする。
ヤシャマル74
近4走指数ベストは2走前の日経新春杯と前走の新潟大賞典で74。
近4走指数は66→70→74→74。
4走前のオクトーバーSでは指数66と落とした。先行有利レースを後方から運んだので仕方ないのはあるが、それにしても伸びは平凡だった。
3走前の中日新聞杯では指数70と平凡。先行有利レースを後方から差し遅れており度外視で良い。
2走前の日経新春杯では指数74と好走。斤量は54kgと恵まれた。また状態は普通であり、現状力を出し切ればこの程度が現状の能力か。
前走の新潟大賞典でも指数74と好走。斤量は54kg。
さて今回だが、状態は前走並み。斤量は前走から2kg増の56kgを背負うため、近2走並みの指数は難しい。今回は指数71程度を想定し消しとする。
カイザーバローズ74
近4走指数ベストは前走の新潟大賞典で74。
近4走指数は61→67→71→74。
4走前のウエルカムSは後方から差し遅れて指数61と落とした。
3走前の寿Sでも後方から差し遅れたが指数67と好走した。
2走前の但馬Sでは指数71とベスト更新。斤量は56kg。
前走の新潟大賞典では指数74とベスト更新。斤量は55kg。
さて今回だが、引き続き成長分はありそうだが、斤量は前走から1kg増の56kgとなること、スローペース濃厚のレースで後方から差し遅れる可能性を考慮し、前走並みの指数74程度を想定し抑え評価とする。
ギベオン74
近4走指数ベストは前走の金鯱賞で74。
近4走指数は71→49→ダート→74。
生涯ベストは2018年の中日新聞杯で指数は77。
4走前の安田記念では指数71と平凡。
3走前の新潟記念は指数49と大敗だが外差し優勢レースを先行したためであり度外視で良い。
2走前は初のダートを使ったが大敗だった。
前走の金鯱賞では指数74と好走。この程度が現状の能力か。ジャックドールが作った厳しいペースで良く粘ったとも捉えられる。
さて今回だが、逃げれば展開は極めて向きそう。状態は特に変わらないが、展開の利があれば指数を伸ばすことは可能か。指数76と好走した昨年の金鯱賞、指数74と好走した今年の金鯱賞と同じ中京2000mで舞台として好走余地はある。展開利も考慮して指数76程度を想定し本命とする。
パトリック71
近4走指数ベストは前走の都大路Sで71。
近4走指数は65→69→63→71。
前走の都大路Sで指数71とベスト更新も3勝クラス勝ちからOP特別複勝圏内レベル。
さて今回だが、特に上積みはなく、前走並みの指数71程度を想定し消しとする。
キングオブドラゴン70
近4走指数ベストは2走前の湾岸Sと前走の阪神大賞典で70。
近4走指数は65→68→70→70。
4走前の連闘で成長分はなかったが、指数65と平凡。
3走前の迎春Sは中2週で指数68とベスト更新。
そこから2ヶ月空けて2走前の湾岸Sでは指数70とベスト更新で3勝クラス勝利。OP入りを決めた。
前走の阪神大賞典では3000mへの一気の距離延長で指数を伸ばせず指数70。
さて今回だが、逃げて展開利を得れば能力以上に指数を出すことは可能。前走は距離が長く度外視可能とも言えるし、その間の成長分を考慮して、展開も合えば好走は可能。最大で指数74程度を想定し抑え評価とする。
アドマイヤジャスタ70
近4走指数ベストは4走前の小倉大賞典で70。
近4走指数は70→55→46→47。
過去に遡ると16走前の2歳G1ホープフルステークスで68の高指数を出している。
その後9レース続けて2歳時の指数を更新することはできなかったが、7走前の函館記念で指数75と能力を示した。ただ斤量は54kgだった。また、古馬になって唯一の好走がこの洋芝での一戦であることから、確実に洋芝巧者であると言える。
その後の6走はいずれも指数70以下の低値だった。
さて今回だが、11ヶ月ぶりのレース。特に変わり身はないし、ベスト時から2kg増の56kgを背負うのでベスト時の再現性は薄い。指数70以下を想定して消しとする。
まとめ
◎ギベオン 想定指数76
△サンレイポケット 想定指数74
△ヴェルトライゼンデ 想定指数74
△ジェラルディーナ 想定指数74
△カイザーバローズ 想定指数74
△キングオブドラゴン 想定指数74
当日の馬場を見る必要はあるが、開幕週と逃げ先行馬の少ないメンバー構成を考え、前に位置取れるギベオンを本命とした。能力関係なく位置取りだけで決まるレースになる可能性も大いにある。サンレイポケットら能力上位でも後方から取り零す可能性もあるし、展開が合わないと想定し抑え評価までとした。一方で、能力的には足りなくても、展開で好走可能なキングオブドラゴンも抑えた。
あとは、当日の馬場、馬体重、オッズ等を見て結論を出す。最終予想（印と買い目1500円分）は、Twitter＠K16005で公開する。
