今週はアイビスサマーダッシュを予想する。
新潟1000mで行われる別定G3だ。
全馬指数・前提条件
- 出走馬18頭の指数を算出した。近4走指数1位はオールアットワンスで77。
- 優勝想定ラインは76と設定する。別定G3としては平均レベル。
- Aコース2日目/12日。連続開催2日目/12日。
- 新潟開催の開幕週。当日の馬場を見るまでわからないが、直近で雨も降る予定はないし、かなり時計は出るのではないか。
- 1000直なので展開はそれほど関係なく、スピードがある馬を狙いたい。1000直はラチを頼れてかつ距離ロスの少ない外枠有利な傾向にあるので、外枠から選択したい。出脚があってスムーズに外ラチ沿いを位置取れるなら内枠でも良い。トップスピードに早く乗った方がいいので斤量は軽いほど良いが、反則級の斤量恩恵を受けられる3歳馬は今年は出走なし。
JRA芝近4走最大指数
1位 オールアットワンス 77
2位 ヴェントヴォーチェ 76
2位 ライオンボス 76
4位 マリアズハート 75
4位 ジュニパーベリー 75
6位 シンシティ 74
6位 ロードベイリーフ 74
8位 ビリーバー 73
9位 アヌラーダプラ 72
10位 オヌシナニモノ 71
11位 トキメキ 70
11位 マウンテンムスメ 70
11位 クリスティ 70
14位 スティクス 69
15位 トウショウピスト 68
16位 キタイ 66
17位 レジェーロ 62
指数なし パーソナシティ 近走ダートのため
オールアットワンス77
近4走指数ベストは4走前のアイビスSDで77。
近4走指数は77→69→64→71。
4走前のアイビスSDでは成長分と斤量51kgの恩恵で指数77とベストを大幅更新。外枠の利も大きかった。
3走前の京阪杯では斤量2kg増の53kgと1200mへの距離延長で指数69と落とした。
2走前の京都牝馬で斤量1kg増の54kgと1400mへの距離延長で指数64と落とした。ただしこの2走は1200mと1400mで今回のレースとは繋がらない。
前走の韋駄天Sでは指数71。斤量55kgを背負ったが、得意の1000直で指数を伸ばした。
さて今回だが、ここ目標に前走を叩いて上積みありで状態良好。斤量も前走から1kg減の54kg。1000直の好走経験があるので舞台は合う。枠は2枠。テンのスピードはそこそこあるが、スムーズに競馬するなら外枠が欲しかった。最大で指数74程度を想定し抑え評価とする。
ヴェントヴォーチェ76
近4走指数ベストは前走の春雷Sで76。
近4走指数は69→72→76→72。
4走前のオパールSでは指数69と平凡。
3走前の北九州短距離Sでは指数72とベスト更新。
そして、2走前の春雷Sで本格化したか、指数76とベスト大幅更新。勝ち時計も1分6秒8と極めて優秀。
前走の函館SSでは指数72と平凡。
さて今回だが、状態は平凡。近走は1200mを使っているが、春雷Sではスピードレースで好走しているし、過去には1000直での好走経験もあるため、スピード勝負は問題なさそう。枠は7枠。テンのスピードは平凡なので、外枠が引けたのは良かった。春雷Sは一度だけの高指数で再現性は微妙で、今回は指数74程度を想定し抑え評価とする。
ライオンボス76
指数ベストは4走前のアイビスSDで76。
近4走指数は76→63→65→68。
生涯ベストは8走前の韋駄天Sと4走前のアイビスSDで指数76。
1000直のスペシャリストかつ馬場は速ければ速いほど良い。
3走前のルミエールADは勝ち時計55.1sなら好走できそうだが、指数63と落とした。
2走前のカーバンクルSでは指数65、前走の春雷Sでは指数68と落とした。1000直ではないので度外視で良い。
さて今回だが、状態は平凡。斤量58kgも厳しいし、昨年のルミエールADの敗戦を見ても衰えはあるか。また、これまで3年連続韋駄天Sからのローテだったが、今年は春雷Sから。好走しているローテから変えてくるのは良いとは思えない。ただし1000直自体に適性があるのは過去の結果から明確。テンのスピードこそあるが、最内枠は良くはないか。最大で指数73程度を想定し消しとする。
マリアズハート75
近4走指数ベストは前走の韋駄天Sで75。
近4走指数は72→74→ダート→75。
4走前のカーバンクルSでは指数72と平凡。
3走前のオーシャンSでは内を裁く好騎乗もあり指数74とベスト更新。
2走前はダートを使った。
前走の韋駄天Sでは大外枠の利も活かして指数75とベスト更新。斤量は54kg。
さて今回だが、状態は平凡。斤量は前走から1kg増の55kg。また、1000直のスピードレースへの適性は過去2度の好走からあると言える。ただし、過去2度の1000直での好走はいずれも外枠のため恵まれていた。今回は3枠で、テンのスピードは平凡なのでこの枠はマイナス。最大で指数73程度を想定し消しとする。
ジュニパーベリー75
近4走指数ベストは4走前の稲妻Sで75。
近4走指数は75→72→65→70。
4走前の稲妻Sで指数75とベスト更新。外枠の利もあった。
3走前のルミエールADでは指数72と平凡。
2走前の春雷Sは指数65と落とした。距離1200mで今回のレースとは繋がらないので度外視で良い。
前走の韋駄天Sは外枠の利もあったが、指数70と平凡。
さて今回だが、状態は平凡。斤量は前走から1kg増の54kg。1000直自体は過去に好走しており適性はあると言える。テンのスピードは結構し5枠なら上々。ただし能力的に足りず、前走並みの指数70程度を想定し消しとする。
シンシティ74
近4走指数ベストは前走の韋駄天Sで74。
近4走指数はダート→ダート→ダート→74。
前走の韋駄天Sは指数74。初めて芝レースで好走しており1000直への適性を示した。ただし斤量は52kgと恵まれていた。
さて今回だが、状態良好で上積みあり。斤量54kgになるので前走見せたスピードを維持できるかは試金石となるが、状態良化で補えるだろう。枠は8枠。テンのスピードはかなりあるので、内枠でも位置は取れるのだが、8枠で悪いということはない。前走内枠で今回外枠で枠の利は今回の方があるし、指数75程度に伸ばすと想定し本命とする。
ロードベイリーフ74
近4走指数ベストは2走前の韋駄天Sで74。
近4走指数は63→68→74→69。
4走前の北九州短距離Sはやや出遅れてリカバリーするように馬場の悪い内を追走したこともあり直線では余力なし。指数63と落とした。
3走前のオーシャンSでは指数68と平凡。
2走前の韋駄天Sでは1000mへの距離短縮で指数74とベスト更新。外枠の利はあったが、1000直スピードレースへの適性を示した。
前走のCBC賞は指数69と平凡。
さて今回だが、特に変わり身はなし。斤量は韋駄天Sから2kg増の56kg。また韋駄天を見る限りテンの速さは平均的であり、3枠はマイナスか。指数70程度を想定し消しとする。
ビリーバー73
近4走指数ベストは前走の韋駄天Sで73。
近4走指数は71→69→71→73。
生涯ベストは2020年のアイビスSDで指数75。
前走の韋駄天Sで指数73と直近では高値。過去にアイビスSDで好走もしているし、前走も直近では高値の指数ということで、1000直への対応は可能。
さて今回だが、状態はまずまず。斤量は前走から1kg増の54kg。テンの速さは平均的なので、スムーズに競馬できる外枠を引けたのは良い。最大で指数74程度を想定し抑え評価とする。
アヌラーダプラ72
近4走指数ベストは前走のUHB賞で72。
近4走指数は66→67→70→72。
前走のUHB賞で指数72とベストを更新。
さて今回だが、状態は良好。斤量は前走から1kg増の54kgとなる。また、これまで1200mで好走しているが持ち時計はない。ただしそもそもスピードの出るレースに参加したことがないため、1000直に適性があるかは過去のレースからは測れず、今回が試金石となる。また、骨折明けで約1年ぶりの出走となるので、能力を維持できているかも不明。特に狙う理由はなく最大で指数72程度を想定し消しとする。
オヌシナニモノ71
近4走指数ベストは2走前の韋駄天Sで71。
近4走指数はダート→ダート→71→ダート。
2走前の韋駄天Sで指数71と平凡。
さて今回だが、状態は平凡。韋駄天Sから斤量2kg増の56kgは厳しいか。7枠は良いが能力的に足りず、最大で指数71程度を想定し消しとする。
トキメキ70
近4走指数ベストは前走の駿風Sで70。
近4走指数は67→68→69→70。
指数ベストは昨年のアイビスSDと前走の駿風Sで70。
前走の駿風Sは内枠から指数70と頑張った。
さて今回だが、状態は特に変わり身なし。斤量は前走から1kg減の54kg。テンの速さは平均的でスムーズに競馬するなら外枠が欲しいところだったが、6枠とまずまずの好枠。前走が内枠だったので、その分上昇余地はあるが、それでも重賞では足りず、最大で指数73程度までを想定し消しとする。
マウンテンムスメ70
近4走指数ベストは前走のUHB杯で70。
近4走指数は64→61→66→70。
生涯ベストは5走前のルミエールADで指数72。ただし斤量52kgと恵まれていた。
直近では前走のUHB杯で指数70と高値。3勝クラスを勝利しOP入りを決めた。斤量55kgを考慮したら実質ベストと言っていい。
さて今回だが、状態はまずまず。斤量は前走から1kg減の54kg。また1000直への適性という点で見ると、ルミエールADは好走と言っていいだろうが、斤量48kgと恵まれており、適性があると言っていいかは微妙。今回斤量を背負ってスピードを示せるかの試金石か。枠も4枠と微妙であり最大で指数72程度までを想定し消しとする。
クリスティ70
近4走指数ベストは3走前の阪神牝馬Sで70。
近4走指数は55→70→68→44。
生涯ベストは9走前の六甲Sで単騎逃げで指数73と好走。
4走前の京都牝馬Sでは指数55と低値。出遅れて最後方からレースに参加できてはいないが、伸びも平凡で力負け。
3走前の阪神牝馬Sではフラットな展開で指数70。ここが現状の能力か。
2走前の京王杯SCでは指数68と平凡。
前走の米子Sでは指数44と大敗。
さて今回だが、特に変わり身はない。1000直は初めてだが、これまで1400mまでしか使っておらず、いきなり対応するのは難しいのではないか。指数70以下を想定し消しとする。
スティクス69
近4走指数ベストは前走のCBC賞で69。
近4走指数は52→64→68→69。
2走前の韋駄天Sでは斤量52kgで指数68と平凡。
前走のCBC賞でも指数69と平凡。
さて今回だが、状態は特に変わり身なし。斤量2kg増の54kgはややきついか。また、1200mで高速レースで好走経験があるので、1000直に対応できる可能性はある。また、Cホー騎手が初来日でこれが初めての日本での重賞レースとなる。テンのスピードはあるので内でも特に問題はないが、能力的に足りず、指数70程度を想定し消しとする。
トウショウピスト68
近4走指数ベストは2走前の韋駄天Sで68。
近4走指数は64→67→68→57。
生涯ベストは2017年のスワンSで指数74。
10歳ということもあり、近走は低値続き。
直近で2走前の韋駄天Sで指数68。これが現状の能力か。
さて今回だが、状態は平凡。韋駄天Sから2kg増の56kgも厳しいか。指数70以下を想定し消しとする。
キタイ66
近4走指数ベストは4走前のラピスラズリSで66。
近4走指数は66→57→53→56。
生涯ベストは4走前の長篠Sで指数70。
直近では4走前のラピスラズリSで指数66があるが、その後は指数60以下の低値続き。ピークから衰えはある。
さて今回だが、状態は変わり身なし。1000直は初めてであり、1200mでも持ち時計はないので、1000直に対応するのは難しいか。指数70以下を想定し消しとする。
レジェーロ62
近4走指数ベストは4走前の淀短距離Sで62。
近4走指数は62→60→ダート→54。
生涯ベストは9走前のカーバンクルSと5走前のタンザナイトSで指数73。
4走前の淀短距離Sは逃げて先行馬が崩れる展開で残せず指数62と大敗した。
3走前のシルクロードSでは指数60と大敗。
2走前はダートを使った。
前走のCBCでは指数54と大敗。
さて今回だが、特に変わり身なし。1000直は一度使って大敗している。1200mでも持ち時計は遅く、1000直への適性はなさそうか。大外枠は良いが、それでも能力的に足りず指数70以下を想定し消しとする。
パーソナシティ 指数なし
近走ダートのため指数はなし。
過去には芝レースの経験はあるが未勝利戦で勝利があるだけ。
さて今回だが、状態は平凡。1000直への適性は未知だが、いきなりスピードレースに対応して好走できる根拠がない。指数70以下を想定し消しとする。
まとめ
◎シンシティ 想定指数75
△オールアットワンス 想定指数74
△ヴェントヴォーチェ 想定指数74
△ビリーバー 想定指数74
なかなかに選択が難しいレースだが、シンシティを本命とした。状態良好で斤量増は補えるだろうし、前走内枠で今回が外枠で枠の利もある。続いて、内枠だが状態良好で昨年の覇者でもあるオールアットワンス、能力上位で外枠を引けたヴェントヴォーチェ、8枠と恵まれたビリーバーを抑えた。尚、今年で一番自信はない。
あとは、当日の馬場、馬体重、オッズ等を見て結論を出す。最終予想（印と買い目1500円分）は、Twitter＠K16005で公開する。
