今週は福島牝馬Sを予想する。
福島1800mで行われる牝馬限定の別定G3だ。
全馬指数・前提条件
- 出走馬16頭の指数を算出した。近4走指数1位はルビーカサブランカとクリノプレミアムで75。
- 優勝想定ラインは75と設定する。牝馬限定G3としては平均からレベル。
- Aコース3日目/4日。開催3日目/4日。
- 近4走逃げ経験あり3/16頭。近4走中2度以上先行(1角3番手以内)7/16頭。
- 先週は時計がかかっておりスタミナを要す馬場で、位置取りは前有利。
- 今回のメンバーを見ても先行馬多数であり、そこそこ流れることが想定される。上がりが要される展開になりそうで、中団、もしくは中団より稍前からスタミナ比べで押し切れそうな馬を選択したい。
JRA芝近4走最大指数
1位 ルビーカサブランカ 75
1位 クリノプレミアム 75
3位 アブレイズ 74
3位 フェアリーポルカ 74
5位 アナザーリリック 73
5位 サトノダムゼル 73
5位 スライリー 73
8位 シャーレイポピー 71
8位 サンクテュエール 71
8位 ジュランビル 71
11位 ホウオウエミーズ 70
11位 キタイ 70
13位 エヴァーガーデン 69
13位 ロザムール 69
15位 シンハリング 68
指数なし ハギノリュクス 近走ダートのため
ルビーカサブランカ75
近4走指数ベストは2走前の愛知杯で75。
近4走指数は69→70→75→71。
4走前のユートピアSでは指数69と平凡。
3走前のオリオンSでは差し優勢レースで展開が向いたこともあり指数70とベストを更新しOP入りを決めた。
2走前の愛知杯では指数75とベスト大幅更新。とは言え斤量52kgと恵まれたし、イン突きの高騎乗もあり再現性は薄い。
前走の中山牝馬Sでは斤量55kgを背負い指数71と落とした。
さて今回だが、特に変わり身はなく前走並みの指数71程度を想定し消しとする。人気もしていて妙味もない。
クリノプレミアム75
近4走指数ベストは前走の中山牝馬Sで75。
近4走指数は64→73→52→75。
4走前のターコイズSも指数64と低値。こちらも45.4-47.4のかなりの前傾ラップを先行しており最後まで脚が続かなかった。外からポジションを取るのにかなり脚も使っているし度外視でいい。
3走前の京都金杯では斤量52kgの恩恵を受けて指数73とベスト更新。
2走前の京都牝馬Sでは距離短縮でスピードレースに対応できず、斤量2kg増の54kgもあり指数52と落とした。
前走の中山牝馬Sでは指数75とベスト更新。揉まれたくないタイプで外枠がプラスに効いた。力は示したが、若干の外伸び馬場と斤量53kgに恵まれはした。また多少折り合いは欠いており懸念は残る。
さて今回だが、1枠を引いてしまい揉まれて力を発揮できない可能性がある。前走から斤量も1kg増えるし、指数72程度に落とすと想定し消しとする。
アブレイズ74
近4走指数ベストは前走の中山牝馬Sで74。
近4走指数は73→68→68→74。
4走前のメイSでは指数73と当時のベストタイ指数でOP特別勝利。斤量は54kg。
3走前のマーメイドSは指数68と落としたが、斤量は56kgのトップハンデが厳しく度外視で良い。流石に54kgでOP勝ちで56kgは背負わされすぎか。
2走前の府中牝馬Sは斤量54kgに戻ったが休み明けの完調手前で指数68と低値。
前走の中山牝馬では斤量56kgを背負いながら指数74とベスト更新。ここへ来て、地力強化が見られる。
さて今回だが、状態面では変わらないが、前走から斤量2kg減を考えたらここでは能力上位。外枠で伸び伸びと走らせれば順当に好走する。指数75程度を想定し本命とする。
フェアリーポルカ74
近4走指数ベストは4走前のクイーンSで74。
近4走指数は74→67→70→66。
生涯ベストは13走前の中山牝馬Sで指数77。ただし52kgの軽斤量だったし、渋った馬場も向いての高指数である。指数ほど評価はできない。
4走前のクイーンSでは指数74と好走した。斤量56kgを考慮したら実質ベストパフォーマンスと言っていい。ただし直前から降った大雨も味方した。
3走前の福島記念は指数67と落とした。やや折り合いを欠きながらパンサラッサの作るハイペースに付いて行き直線で脚が残っていなかった。
2走前のターコイズSでは指数70と平凡。
前走の中山牝馬Sでは伸びない内を通ったこともあるが、それを考慮しても指数66と力負け。
ピークから衰えており、良馬場なら現状ではこの程度の能力か。
さて今回だが、特に変わり身はなく指数70以下を想定し消しとする。
アナザーリリック73
近4走指数ベストは3走前の佐渡Sで73。
近4走指数は67→73→70→70。
4走前のNHKマイルは指数67と平凡。
3走前の佐渡Sでは斤量52kgの恩恵を受け指数73とベスト更新。
2走前の秋華賞では斤量55kgもあり指数70と落とした。
前走の愛知杯では斤量53kgと恵まれたが、指数70と力負け。
さて今回だが、特に変わり身はなく、別定で斤量54kgを背負えば能力的に足りない。指数70程度を想定し消しとする。
サトノダムゼル73
近4走指数ベストは2走前の府中牝馬Sで73。
近4走指数は69→66→73→71。
4走前の新潟記念では斤量53kgと休み明けを叩いたことで指数73とベスト更新。
3走前のディセンバーSでも斤量54kgで指数73と実質的にはベスト更新である。微増だが着実に力をつけているようだ。
4走前の愛知杯では指数69、3走前の中山牝馬Sでも指数66と低値。
2走前の府中牝馬Sでは休み明けだが状態は良好であり指数73とベストタイ。
前走のニューイヤーSでは指数71と平凡。
さて今回だが、特に変わり身はなく、近走並みの指数72程度を想定し消しとする。
スライリー73
近4走指数ベストは前走の中山牝馬Sで73。
近4走指数は71→65→68→73。
4走前の秋華賞で指数71とベスト大幅更新。
3走前のキャピタルSは指数65と力負け。
2走前の愛知杯では指数68と低値。道中では折り合いを欠いており直線では余力がなかった。度外視で良い。
前走の中山牝馬Sでは、叩いた上積みと斤量53kgの恩恵も受けて指数73とベスト更新。
さて今回だが、前走に引き続き状態は良さそう。斤量54kgとなるが、上積みで対応可能で前走並みの指数73程度を想定するが、それでも能力的に足りないため消しとする。
シャーレイポピー71
近4走指数ベストは前走の武庫川Sで71。
近4走指数は68→65→67→71。
4走前の紫苑Sでは指数65とベスト更新。
その後、条件戦を勝ち上がっていき、前走の武庫川Sでは指数71でベストを更新し3勝クラスを突破。OP入りを決めた。
さて今回だが、状態は変わり身なし。斤量は前走から1kg減ることもあり、指数73程度まで伸ばすと想定するが、重賞ではまだ足りないと判断し消しとする。
サンクテュエール71
近4走指数ベストは3走前の府中牝馬Sで71。
近4走指数は64→71→64→70。
生涯ベストは5走前の福島牝馬Sで指数73。
4走前のマーメイドSは斤量増と距離延長かつ雨で時計のかかる馬場になったこともマイナスで指数64と落とした。
3走前の府中牝馬Sは指数71と平凡。
2走前のターコイズSは指数64と低値。上がりの出るレースを好むタイプであり、上がりのかかる消耗戦を苦にしたか。
前走の京都牝馬Sでは1400mの距離短縮で指数70と平凡。
さて今回だが、状態は平凡。時計のかかるスタミナ比べも得意ではないし、指数70以下を想定し消しとする。
ジュランビル71
近4走指数ベストは前走の中山牝馬Sで71。
近4走指数はダート→70→61→71。
4走前はダートを使った。
3走前のターコイズSは指数70とベストタイ。先行馬が止まるレースを唯一前から粘っており、指数以上の好走と言える。
2走前の京都牝馬Sでは指数61と力負け。アイビスSDで好走しているしスピードはあるのだろうが、距離短縮で一気に高速化したレースに対応できなかったか。
前走の中山牝馬Sでは指数71とベスト更新で微増。斤量53kgの恩恵も受けており成長という訳ではないか。
この馬の実績を見ると、1400m以下は(3,2,6,10)と複勝率52％。一方、1600m以上では(0,1,1,7)と複勝率22％であり、距離はもっと短い方が良いように思う。瞬発力の入らない短距離のパワーのいる多少荒れたレースが本領を発揮できる舞台のように思う。
さて今回だが、特に変わり身はなく、近走並みの指数70程度を想定し消しとする。
ホウオウエミーズ70
近4走指数ベストは4走前のレインボーSと前走のスピカSで70。
近4走指数は70→69→66→70。
生涯ベストは5走前のマーメイドSで指数71。完調手前ながら斤量50kgの恩恵も受け指数71とベスト更新。
4走前のレインボーSでは斤量55kgに対応し指数70と力を示した。
3走前の常総Sでも斤量54kgで指数69とほぼ変化なし。
2走前の愛知杯では斤量51kgと恵まれたが、直線で前が壁。指数66と落としたが度外視で良い。
前走のスピカSでは自己条件に戻って指数70できっちり勝利。OP入りを決めた。斤量は55kg。
さて今回だが、状態は良好。着実に斤量増にも対応して成長しているし、今回前走から1kg減の54kgとなることも考慮して、指数73程度に伸ばすと想定するが、まだ重賞では足りないと判断して消しとする。
キタイ70
近4走指数ベストは4走前の長篠Sで70。
近4走指数は70→52→66→57。
4走前の長篠Sでは逃げて指数70とベスト更新。
近3走はOP特別でいずれも2桁着順と大敗続き。
さて今回だが、特に変わり身はなく、指数70程度を想定し消しとする。
エヴァーガーデン69
近4走指数ベストは前走の美浦Sで69。
近4走指数は66→62→65→69。
4走前〜2走前までは指数66以下の低値続きで2勝クラスレベル。
前走の美浦Sではドスローの2番手追走で展開に恵まれたこと、当日の先行有利馬場に恵まれたことで指数69とベスト更新。OP入りを決めた。
さて今回だが、特に変わり身はなく、指数70程度を想定し消しとする。
ロザムール69
近4走指数ベストは4走前のオールカマーで69。
近4走指数は69→33→63→66。
生涯ベストは5走前の七夕賞で指数76。マイペースで逃げて、先行馬決着の展開と得意条件の時計のかかる馬場、さらに斤量53kgも味方した。
4走前のオールカマーは馬場が軽かったことで指数69と落とした。斤量は54kg。
3走前のエリザベス女王杯では斤量56kg、差し優勢レースで先行したこともあり指数33と大敗した。度外視で良い。
2走前の中山金杯では斤量53kgと恵まれたが指数63と大敗した。
前走の指数66と低値だが、伸びない内を通ったことや、先行して前が多少潰れる展開になったこともあるし度外視で良い。
さて今回だが、特に変わり身はなく、指数70程度を想定し消しとする。
シンハリング68
近4走指数ベストは2走前の立志Sで68。
近4走指数は67→60→68→54。
2走前の立志Sで指数68が生涯ベスト。3勝クラス馬券内レベルであり、重賞では力不足。まずは自己条件から。
さて今回だが、特に変わり身はなく、指数70程度を想定し消しとする。
ハギノリュクス 指数なし
近走ダートのため指数はなし。
ダートでは3走前のトルマリンSで3勝クラスを快勝しているが、芝では未勝利で勝てていなかった。現状、芝の重賞で好走できる根拠がない。状態も平凡であり指数70以下を想定し消しとする。
まとめ
◎アブレイズ 想定指数76
オッズは混戦だが、指数を見る限り、斤量も考慮したらアブレイズが1枚抜けている。前走は斤量56kgで指数74と好走しており、今回はそこから2kg減の54kgとなる。前走は外枠で伸び伸び走らせて好走しているが、今回も同じく外枠を引いており、能力に任せて中団から運んでくれれば、よほど展開面での不利がないかぎり馬券は外さないのでは。
アブレイズ以外は、混戦で絞り込みが難しいため、アブレイズ単複で考えている。
あとは、当日の馬場、馬体重、オッズ等を見て結論を出す。最終予想（印と買い目1500円分）は、Twitter＠K16005で公開する。
