【指数競馬】重賞予想

独自指数で重賞の芝レースを予想します

2022中山記念G2 全馬指数

今週は中山記念を予想する。

中山1800mで行われる別定G2だ。

 

 

指数一覧・前提条件

  • 出走馬16頭の指数を算出した。近4走指数1位はダノンザキッドで81。
  • 優勝想定ラインは78と設定する。G2としては平均レベル。
  • Aコース2日目/10日。連続開催2日目/10日。
  • 近4走逃げ経験あり5/16頭。近4走中2度以上先行(1角3番手以内)5/16頭。
  • 例年通りの馬場であれば開幕週のAコース代わりで内先行有利の高速馬場。基本的には外差しは決まらず、近5年で1番人気の差し馬3頭2017年アンビシャス、2018年ペルシアンナイト、2019年ディアドラが全て馬券外に飛んでいる。2020年はダノンキングリー、2021年はヒシイグアスが1番人気で先行して勝っており、前につけた方が良いレースとの認識でいい。

 

JRA芝近4走最大指数

1位 ダノンザキッド     81

2位 パンサラッサ      80

3位 ヒュミドール      76

3位 コントラチェック    76

5位 カラテ         75

6位 マルターズディオサ   74

7位 ゴーフォザサミット   73

8位 ウインイクシード    72

8位 アドマイヤハダル    72

10位 ワールドウインズ     71

10位 レッドサイオン      71

10位 ソッサスブレイ      70

13位 ガロアクリーク      70

13位 トーラスジェミニ     70

15位 ルフトシュトローム    68

15位 ワールドリバイバル    68

 

 

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ダノンザキッド81

近4走指数ベストは前走のマイルCSで81。

近5走指数は70→71→53→72→81。

5走前のホープフルSで指数70と好走。時期を考えたら高値だ。

4走前のディープインパクト記念ではやや差し遅れたが指数71とベスト更新。

3走前の皐月賞は指数53と大きく落とした。ホープフルSでは好走できた中山2000mだが、成長し適性がマイルにシフトしてきた結果、この時期のタフな中山2000mの馬場には対応できなかった。

2走前の富士Sでは指数72とベスト更新。ただし斤量は54kgと恵まれていた。

前走のマイルCSは叩き2戦目で指数81とベストを大幅更新。ここで完全に本格化した。

さて今回だが、休み明けで状態面は前走から落ちる。そして前が残る開幕週の馬場であり差し脚質も合わない。能力は最上位だが状態面と脚質から信用できないし人気していて狙う利はない。指数76程度を想定し3番手評価までとする。

 

パンサラッサ80

近4走指数ベストは2走前の福島記念で80。

近4走指数は除外→74→80→60。

3走前のオクトーバーSでは指数74と指数ベストタイ。そこそこ時計のかかるレースを大逃げして粘り込むスタイルを確立した。

2走前の福島記念もタフな馬場のスタミナ比べで指数80とベストを更新した。

2020年のオクトーバーSでも指数74と指数2位タイであり。トップ3が距離2000mでいずれもそこそこ時計のかかる馬場。この3走の好走からも時計のかかる2000mが現状のベストか。

前走の有馬記念は指数60と落とした。流石に距離が長くオーバーペースでもあったし度外視で良い。

さて今回だが、開幕週の中山競馬場で高速馬場濃厚か。パンサラッサの好走レンジと比べると馬場は軽くて早い。実際に、昨年の中山記念は同様に高速馬場で指数を落としている。ただし、スタートで躓いて先行馬決着のレースを差して届かなかっただけなので評価が難しい。本格化した今ならば好走してもおかしくないが、現状は時計のかかる2000mがベストという実績から多少評価を落とす。それでも先行有利の開幕週馬場の恩恵を受けて好走は可能で、指数76程度を想定し対抗評価とする。

 

ヒュミドール76

近4走指数ベストは3走前の小倉記念で76。

近4走指数は73→76→69→74。

4走前のエプソムCは指数73と平凡。

3走前の小倉記念では指数76とベスト更新。差し優勢レースで展開利が大きい。一緒に後方から突っ込んできたモズナガレボシもその後は低値続きだし、このレースは再現性なし。

2走前の京都大賞典では指数69と落とした。距離はダイヤモンドSステイヤーズSを見ても問題ないし敗因が不明。

前走の福島記念では指数74と好走。

さて今回だが、休み明けだが状態は抜群で上積み十分。内枠も良いしある程度前につけれれば馬券内への好走は可能。指数77程度に伸ばすと想定し本命とする。ダノンザキッド、パンサラッサに能力では明らかに劣るが、それら2頭は妙味ないし、馬券の3席目への期待値高めとの観点で本命とした。

 

コントラチェック76

近4走指数ベストは4走前のオーシャンSと2走前の京成杯AHで76。

近4走指数は76→71→76→53。

生涯ベストは2019年のターコイズSで79。高速馬場のマイル戦を単騎楽逃げで能力を発揮できた。

ターコイズSで極めて高いパフォーマンスを出して以降は低値続き。適性より長い距離のレースを使ったり折り合いを欠いたりと能力を発揮できないことが続いていた。

そんな中、4走前のオーシャンSではスムーズに先行でき、先行有利レースの恩恵もあって指数76と好走した。

3走前の函館SSは馬群で競馬し指数71と落とした。

2走前の京成杯AHでは距離延長で楽逃げでき指数76と好走した。

前走の福島記念は指数53と低値。パンサラッサの作るハイペースについていき直線では余力なし。距離2000mも適性より長いし度外視で良い。

ここまでを振り返ると、逃げたりしてスムーズに走れれば好走可能だが、馬群で揉まれるなどしてスムーズさを欠くと好走はできない。これまでに逃げた場合は(4,1,0,1)。逃げなかった場合は(1,1,1,10)と明らかに成績を落とす。

さて今回だが、道中マイペースを刻めるかが鍵だ。今回の場合、同型のパンサラッサがいて福島記念の再現のような形になると、好走は難しいが、パンサラッサが飛ばして逃げて縦長でスムーズに運べるとの条件付きで、最大指数76程度を想定し抑え評価とする。

 

カラテ75

近4走指数ベストは前走の東京新聞杯で75。

近4走指数は74→74→74→75。

6走前の東京新聞杯では指数75とベスト更新。斤量は56kg。

4走前の関屋記念では指数74と好走した。斤量は56kg。

3走前の京成杯AHでは斤量57kgに対応し指数74と好走。

2走前のニューイイヤーSではさらに1kg増の斤量58kgで指数74と好走。着実に斤量増加に対応して力を増してきている。内容も前残りを強引な末脚で差し切っており指数以上に評価できる。

前走の東京新聞杯では指数75とベストタイ。やや直線で前が壁になり抜け出しが遅れたが、外差しレースの恩恵も受けての好走。斤量57kgでの指数75であり1年前の東京新聞杯より力を増している。斤量も考えたら近2走が能力のベストと言っていい。

ここまでを振り返ると指数74〜75で安定傾向。距離はマイル主体だが、高速馬場の1800mであれば距離延長の影響は小さいし対応は可能だろう。

さて今回だが、状態は近走に引き続き良好で斤量が前走から1kg減るのも良い。差しが決まらない開幕週という点で脚質で評価を落とし、前走並みの指数75程度を想定し抑え評価とする。

 

マルターズディオサ74

近4走指数ベストは3走前の府中牝馬Sで74。

近5走指数は71→74→69→48。

生涯ベストは6走前の高松宮記念では指数76。

4走前の京成杯AHでは指数71と平凡。ただ全く仕上がっていない割には最後まで伸びており叩き台としては十分な指数と言える。

3走前の府中牝馬Sは叩き2戦目で状態抜群で指数を74と伸ばした。斤量は54kg。ただ状態の割に指数が伸びなかったし、指数ベストが1200m、指数2位タイが阪神Cの1400mで指数74ということを考えても距離1800mはやや長かったか。

2走前のターコイズSでは斤量2kg増の56kgを背負い指数69と落とした。

前走の東京新聞杯は指数48と落とした。完調手前かつ先行馬総崩れの展開を先行したこともあるし度外視で良い。

さて今回だが、特に変わり身はなく、最大で3走前並みの指数74程度を想定し消しとする。

 

ゴーフォザサミット73

近4走指数ベストは4走前の中山記念で73。

近4走指数は73→63→54→69。

生涯ベストは2018年の札幌記念で指数74。ただし斤量は54kgと恵まれていた。

4走前の中山記念では指数73と好走。斤量56kgを考えたら実質ベストと言って良い。2019年のチャレンジCでも斤量56kgで指数73を出しており、いずれも上がりの早い瞬発力勝負。

3走前の日経賞は距離2500mも長いしロンスパ戦も合わず指数63と落としたが度外視で良い。

2走前の福島民報杯は指数54と低値。極端に時計のかかる不良馬場であり度外視で良い。

前走のメイSでは指数69と力負け。上がりの出る瞬発力勝負で凡走しておりピークを過ぎたか。

ここまでを振り返ると、3歳で指数74を出してから6歳でも指数73を出し息の長い馬である。それでも、前走は馬場が合う中で指数を落としているし、今回はそこから9ヶ月ぶりのレースである。流石に能力は維持できていないか。今回も特に変わり身はなく好走は難しい。最大で指数73程度を想定し消しとする。

 

ウインイクシード72

近4走指数ベストは4走前の関越Sと前走の中山金杯で72。

近4走指数は72→68→71→72。

生涯ベストは2020年の中山金杯と2021年の中山記念で指数75。いずれも先行馬決着のレースで多少は展開利があった。

4走前の関越Sでは指数72と好走した。

3走前のケフェウスSでは指数68、2走前のカシオペアSでは指数71と平凡。

前走の中山金杯では指数72と好走。完調手前かつ外枠から終始外外をロスしながら回った割にはよく走った方か。

さて今回だが、前走を叩いて上積み十分。さらに開幕週の先行有利の恩恵を受けて指数を伸ばすことも可能。最大で指数76程度を想定し抑え評価とする。

 

アドマイヤハダル74

近4走指数ベストは前走の白富士Sで74。

近5走指数は72→72→43→70→74。

5走前の若葉Sで指数72とベスト更新。

4走前の皐月賞でも指数72で引き続き好走。

3走前のダービーでは指数43と低値。後方から捲り気味の早仕掛けで直線で余力がなかった。騎乗ミスで度外視で良い。

2走前のディセンバーSは指数70と平凡。斤量55kgを考えても物足りない。

前走の白富士Sでも指数74とベスト更新。斤量は55kg。

さて今回だが、前走よりは状態面は良さそうだが、それでも重賞で好走するまで指数を伸ばすのは難しいか。最大で指数74程度を想定し消しとする。

 

ワールドウインズ71

近4走指数ベストは2走前のキャピタルSで71。

近4走指数は62→70→71→61。

生涯ベストは2021年の関門橋Sで指数74。能力的にはここがピークでその後は更新できていない。

4走前のオクトーバーSは指数62と力負け。

3走前のオーロCは指数70と平凡。後方から多少差し遅れた。

2走前のキャピタルSも指数71と平凡。

前走の関門橋Sでは指数61と力負け。

ここまでを振り返ると、近4走で最大指数71と現状ベスト時の能力にはないか。

今回も特に変わり身はなく、近走並みの指数71程度を想定し消しとする。

 

レッドサイオン71

近4走指数ベストは3走前の新潟記念で71。

近4走指数は60→71→70→69。

4走前の札幌日経OPでは前残りレースを後方から運び指数60と低値。

3走前の新潟記念では指数71とベスト更新。外差しレースで内枠でレース運びは難しかったが、斤量53kgの恩恵が大きく指数を伸ばした。

2走前のオクトーバーSでは指数70と好走。斤量56kgを考慮したらここが実質ベストか。

前走の白富士Sは指数69と凡走。

今回も特に変わり身はなく、近走並みの指数71程度を想定し消しとする。

 

ソッサスブレイ71

近4走指数ベストは2走前のディセンバーSで71。

近4走指数は68→66→71→54。

生涯ベストは5走前の関越Sで指数72。

4走前の関屋記念は指数68と低値だが、後方から差し遅れており度外視で良い。

3走前のオールカマーも指数66と低値だが、後方から差し遅れており度外視で良い。

2走前のディセンバーSは前につけることが出来、インベタでロスなく回した好騎乗もあり指数71と好走した。内の先行馬決着で展開も向いていた。

前走のAJCCは指数54と低値。外差し優勢馬場を先行したためであり度外視でいい。

さて今回だが、特に変わり身はなく最大で2走前の指数71程度を想定し消しとする。重賞では能力的に足りない。

 

ガロアクリーク70

近4走指数ベストは3走前のディセンバーSで70。

近4走指数は60→70→除外→64。

生涯ベストは2020年のスプリングCと2020年のセントライト記念で指数72。

4走前の菊花賞は指数60と低値。ただし距離が長かったし先行して粘り込めるようなレースではなかったため度外視で良い。

3走前のディセンバーSは指数70と平凡。後方から脚を余しており、フラットならば能力的にはベストタイの72程度はあるか。

2走前の都大路Sは跛行で競争除外。

前走のエプソムCは指数64と大敗した。

ディセンバーSで能力を発揮してから1年以上経つし、その間跛行で除外もあり、現状その能力が維持できている可能性は低いか。

今回も特に変わり身はなく、最大で3走並みの指数70程度を想定し消しとする。

 

トーラスジェミニ70

近4走指数ベストは3走前の毎日王冠で70。

近4走指数は64→70→65→53。

生涯ベストは6走前の安田記念で指数76。スロー気味のレースを2番手追走で能力を発揮できた。5走前の七夕賞も先行有利レースを2番手追走でそのまま押し切り指数76とベストタイ。

4走前の札幌記念は完調手前で指数64と落とした。度外視で良い。

3走前の毎日王冠でも引き続き完調手前であり指数70と平凡。差し決着レースで展開も向いていなかった。

2走前の京都金杯でも完調手前で指数65と低値。

前走の東京新聞杯でも完調手前。レースも先行馬総崩れの展開に泣き指数53と低値。

近4走はピーク時と比べて見劣りするが、単に仕上がってないというか既にピークを過ぎた可能性の方が高いか。

さて今回だが、近4走と比べると状態は良好。最も良い時には及ばないが、現状の出来でどこまでやれるかの試金石といったところ。先行有利馬場の恩恵も受けられるし指数75程度に伸ばすと想定し抑え評価とする。

 

ルフトシュトローム68

近4走指数ベストは2走前のスワンSで68。

近4走指数は63→67→68→64。

生涯ベストは7走前のニュージーランドTと6走前のNHKマイルで指数71。

NHKマイルでは斤量57kgを背負いながら、先行有利馬場を後方から差し遅れての維持なので負けて強しの競馬である。ただ結果的にそこがピークとなりその後指数は更新できていない。

4走前のダービー卿CTも指数63と大敗した。

3走前のマイラーズCでも指数67と低値。

2走前のスワンSでは指数68と直近では高値だが、それでも低い。

前走のキャピタルSでも指数64と大敗。

このように近走は低値続きでレースも後方から見せ場なしであり、3歳でピークを終えたか。

今回も特に変わり身はなく指数70以下を想定し消しとする。

 

ワールドリバイバル68

近4走指数ベストは3走前のラジオNIKKEI賞で68。

近4走指数は60→68→53→43。

4走前の皐月賞は指数60と大敗。

3走前のラジオNIKKEI賞は斤量53kgの恩恵も受けて指数68とベスト更新。

2走前のセントライト記念は指数53と大敗。外差しレースで内ラチ沿いを逃げたこともあり度外視で良い。

前走の菊花賞は指数43と大敗だが、距離が長く度外視で良い。

近2走は度外視で良く、ラジオNIKKEI賞からの7ヶ月超の成長分はブラックボックス

さて今回だが、特に上積みはなく指数70以下を想定し消しとする。

 

まとめ

ヒュミドール   想定指数77

○パンサラッサ   想定指数77

▲ダノンザキッド  想定指数77

コントラチェック 想定指数76

△ウインイクシード 想定指数76

△カラテ      想定指数75

△トーラスジェミニ 想定指数75

 

まずはAコース替わりの開幕週で先行内側が極めて有利なのが例年の特徴である。傾向からみて先行馬から狙いたいところだったが、強い先行馬はパンサラッサぐらいしかいない。コントラチェックは馬群に入ると脆いし、ウインイクシード、トーラスジェミニは近走低値であり先行馬だが信頼は置きにくい。能力的にも十分なパンサラッサだが、現状のベストは時計のかかる2000mであり、今回は高速馬場の1800mで好走できるかの試金石となる。それでいて人気しているので本命にはしにくく、対抗までとした。

続いて、能力的には最上位のダノンザキッドだが、休み明けで完調手前、1番人気、差し脚質を考えたら狙う利は小さい。近年で飛んだ1番人気のイメージが強い。とは言え、対抗しうる馬がほとんどいないため、能力だけで3番手評価とする。

さて今回の本命はヒュミドールとした。能力ではダノンザキッド、パンサラッサに明らかに劣るが、それら2頭が妙味ない以上、3席目の期待値高めという観点での本命である。先行馬でもないが、状態も良好で内枠も引いたことだし、前目につけれればある程度はやれるとの読みだ。最終的には、当日のオッズ、馬体重、馬場を見て結論を出す。最終予想(印と買い目1500円分)は、Twitter@K16005で公開する。